「5月以降、新築工事が止まるかもしれない」——そんな衝撃的な情報がSNSで広まっています。建築資材の欠品・供給不足が相次いでおり、業界全体が揺れている状況です。実際、「防水素材が不足している」「防水材が出荷停止中」といった声が現場やSNSで相次いでいます。「防水工事も影響を受けるの?」「リフォームを考えているけど大丈夫?」と不安に思っている方も多いはず。今回は、防水工事を中心に現状と今後の見通しを整理してお伝えします。なお、「今すぐ工事すべきか、それとも材料が落ち着くまで待つべきか」で迷っている方は、防水工事は今やるべき?待つべき?【2026年ナフサ高騰・材料不足の影響と対策】もあわせてご覧ください。
【2026年10月2日 更新】ウレタン系防水材の受注再開は、メーカーごとに段階が分かれています。田島ルーフィングは7月1日付で新規受注を全面再開しました。AGCポリマー建材(サラセーヌ)は9月28日付で、10月1日の受注分から受注制限を解除し、通常の受注に戻すと告知しています。一方、日新工業のウレタン塗膜防水材については、10月1日時点で、公式サイト上に受注再開の告知は確認できていません。値上げについては、田島ルーフィングがウレタン系防水材料類で10〜30%程度・アスファルト系防水材料類で40〜50%程度、AGCポリマー建材がウレタン関連製品で15〜30%程度の価格改定を告知しており、10月1日時点で撤回や値下げの告知は確認できていません。原料のナフサの輸入価格は、5月の12万3,732円/kLをピークに下がり、7月は10万4,331円/kLでした。1月(6万2,568円/kL)と比べると、約1.7倍の水準です。詳しくは本文で解説します。
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今、建築業界で何が起きているのか|ナフサショックの影響
2026年4月の時点では、現場から以下のような資材の品切れ・出荷制限が報告されていました。シンナー・油性塗料(品切れ・出荷制限)、コーキング材・防水塗料、養生テープ・塩ビ管、パネル系断熱材(基礎・壁)、ルーフィング(屋根の下葺き材)、雨樋・透湿防水シートなどです。特に新築工事では、棟上げ後に防水処理ができないと雨で建物が傷んでしまうため、「防水材が揃わなければ棟上げ自体ができない」という深刻な連鎖が起きています。
この資材不足の背景には複数の要因があります。まず、円安の影響による輸入資材コストの上昇があります。防水材の原料となる石油化学製品は輸入に依存しているものが多く、円安が進むと仕入れコストが直接上がります。次に、コロナ禍後の建設需要の急回復による需給ひっ迫があります。さらに、物流コストの上昇(燃料費・人件費の高騰)も資材価格を押し上げる要因となっています。これらの複合的な影響で、2025〜2026年は建築資材全般が値上がり・供給不安定の状況が続いています。こうした原料高の引き金として近年とくに注目されているのが、いわゆる「ナフサショック」です。ナフサは塗料・コーキング材・防水材などの石油化学製品をつくる際の基礎原料で、原油価格の高騰や円安が重なるとナフサ価格が一気に跳ね上がり、防水材・塗料の値上げや供給制限に直結します。今回の建築資材不足の背景にも、このナフサショックの影響が色濃く表れていると考えられます。
防水材料不足はいつまで続く?2026年の見通し
「防水材料不足はいつまで続くのか」——これが今いちばん多い疑問だと思います。結論から言うと、2026年10月1日時点で「材料によって答えが違う」状況になっています。
アスファルト系・塩ビシート系は、受注再開が進みました。日新工業は5月1日付で、ウレタン塗膜防水材と塩ビシート防水材を除く製品の新規受注再開を告知し、塩ビシート防水材も6月19日付で再開を告知しています。7月1日には田島ルーフィングが新規受注の全面再開を告知しており、この2種類については「買えない」局面をほぼ抜けたと言えます。
一方、ウレタン系は、メーカーによって受注再開の状況が分かれています。田島ルーフィングは7月1日付で全面再開を、AGCポリマー建材は9月28日付で10月1日の受注分からの受注制限の解除を告知しました。一方、日新工業のウレタン塗膜防水材については、公式サイト上に受注再開の告知が確認できていません(いずれも10月1日時点)。詳しくは次のセクションで整理します。
つまり「防水材料不足はいつまで?」への答えは、『アスファルト系・塩ビシート系は2026年5〜7月にほぼ解消、ウレタン系は10月に入ってもメーカーによって再開の状況が分かれる』ということになります。ウレタン防水を予定している場合は、もう少し時間がかかると見ておいたほうが安全です。
AGCポリマー建材は、10月1日の受注分から受注制限を解除しています。実際の納期や数量は、業者を通じて確認するのが確実です。工期には余裕を見ておきましょう。
価格については、原料のナフサ価格が2026年4〜6月期に四半期平均で11万7,800円/kLまで上昇しました。
その後の動きは一本調子の下落ではありません。月ごとの輸入価格は、4月10万1,754円、5月12万3,732円、6月12万1,885円と推移し、7月は10万4,331円/kLでした。AGCポリマー建材は9月28日付の告知で、生産・供給体制が安定し、継続的な供給の見通しが立ったとしています。日々の相場を反映する国産ナフサ価格指標は、9月10日時点で9万7,783円/kLです。7月の輸入価格は、1月の確定値6万2,568円/kLと比べると約1.7倍の水準です。
原料価格は4〜6月期のピークからは下がったものの、10月1日時点で、値上げの撤回や値下げの告知は確認できていません。「待てば安くなる」とは考えにくい状況です。
※本記事は2026年10月1日時点の情報です。供給状況・価格は週単位で変化するため、実際に工事を検討する際は必ず最新の状況を業者にご確認ください。
いつ・どのタイミングで動くべきか迷っている方は、劣化サイン別の判断目安をまとめた外壁塗装・防水工事はいつやるべき?劣化のサインと最適なタイミングもあわせてご覧ください。
防水材料不足はどの材料で起きている?防水シート・ウレタン・シーリング別の状況
ひとくちに「防水材料不足」と言っても、影響の出方は材料の種類によって異なります。現場の声を整理すると、おもに次の3つで不足・出荷制限が目立っています。
ウレタン防水材の出荷停止・不足の状況
まずウレタン防水材です。塗膜防水の主役で、原料のイソシアネートが石油化学製品のため、ナフサ高騰の影響を最も受けやすい材料です。
2026年10月1日時点で、ウレタン防水材は田島ルーフィングとAGCポリマー建材が通常の受注に戻りましたが、すべてのメーカーで再開の告知が出そろったわけではありません。主要メーカー3社の状況を整理すると、次のようになります。
田島ルーフィングは、7月1日付で新規受注の全面再開を告知しています。AGCポリマー建材は7月31日付で受注数量の制限付きで受注を再開したあと、9月28日付で、10月1日の受注分から受注制限を解除し、通常の受注に戻すと告知しています。日新工業は、アスファルト系や塩ビシート系の防水材については5〜6月に受注再開を告知していますが、ウレタン塗膜防水材については、10月1日時点で公式サイト上に再開の告知は確認できていません。
つまり、ウレタン防水は防水材料の中でも回復が最も遅れているグループです。アスファルト系・塩ビシート系が5〜7月にかけて順次再開したのに対し、ウレタン系は田島ルーフィングが7月、AGCポリマー建材が10月に通常の受注に戻った一方、日新工業のウレタン塗膜防水材は再開の告知を待つ段階にあります。
我が家のベランダもウレタン防水(密着工法)で施工しましたが、同じ工法を検討している方は、業者に「使用予定のメーカーの材料が確保できるか」を着工前に確認しておくと安心です。
※ 出典:田島ルーフィング「[防水営業部・住建営業部]新規受注全面再開のお知らせ」(2026年7月1日付)、AGCポリマー建材「ウレタン関連製品に関する制限付き受注再開のお知らせ」(2026年7月31日付)・「受注制限解除のお知らせ」(2026年9月28日付)、日新工業「新規受注再開のご案内」(2026年5月1日付)・「新規受注再開のご案内(塩ビシート防水材)」(2026年6月19日付)。いずれも各社公式サイトより、2026年10月1日確認。
防水シート(シート防水材)の不足状況
次に防水シート(シート防水材)です。塩ビシートやゴムシートを使う工法で、屋上やビルの陸屋根で多く使われるため、RC造の大規模修繕に影響が出やすい材料です。
2026年4月には出荷制限がかかり、受注を停止するメーカーもありましたが、塩ビシート防水材は日新工業が6月19日付で新規受注の再開を告知しています。7月1日には田島ルーフィングが防水材料の新規受注の全面再開を告知し、ウレタン系と比べると供給は先に回復しました。
ただし、値上げは継続しています。田島ルーフィングは、アスファルト系防水材料類で40〜50%程度(5月1日納品分から)、ウレタン系・塩ビシート系防水材料類で10〜30%程度(5月21日納品分から)の価格改定を告知しており、10月1日時点で撤回の告知は確認できていません。「買えるようになったが、価格は上がったまま」というのが現在地です。
シーリング材(コーキング)の出荷停止・不足状況
そしてシーリング(コーキング)材です。外壁の目地や防水の取り合い部分に欠かせない材料で、欠品すると工事全体が止まりかねません。
シーリング材も2026年4月に受注停止・供給制限がかかり、オート化学工業は6月16日付で数量制限付きの受注再開を告知しました。その後、同社は8月26日付で、8月21日の注文分から全製品の受注制限を解除すると告知しています。ただし同社は、欠品が生じる場合や、再び制限をかける場合、大口注文の数量を調整する場合があるとしています。
オート化学工業以外のシーリング材メーカーについては、9月5日時点で、平常復帰の告知は確認できていません。
着工前に、使用予定のメーカー・品番の在庫状況を業者に確認しておくと安心です。
※ 出典:オート化学工業「受注・出荷体制変更のお知らせ」(2026年8月26日付)。公式サイトより、2026年9月11日確認。
防水工事も「安心」とは言えない状況に|2026年の実情
4月公開時点では「防水工事は新築ほど影響を受けにくい」と考えられていました。防水・塗装は仕上げ工事で使う材料の種類が比較的多く、一つが欠品しても別メーカーや別工法で対応できる場合があるためです。
その後、2026年4月上旬からウレタン防水材・シート防水材・シーリング材へ出荷制限がかかり、受注そのものを停止するメーカーも出ました。この局面は5〜7月にかけて改善し、シート系は受注が再開され、シーリング材もオート化学工業が8月に受注制限の解除を告知しています。
ただし、「防水なら大丈夫」と言い切れる状況にはまだ戻っていません。特にウレタン防水は、メーカーによって再開の告知が確認できていないものもあるため、希望する量・時期に材料が確保できるとは限りません。雨漏りなど緊急性の高い補修は依然として優先されやすいものの、材料が当たり前に手に入る前提で計画を立てるのは、まだ避けたほうが安全です。
特に注意が必要なのは、繁忙期(春の3〜5月、秋の9〜11月)です。この時期は業者の予約が集中し、資材の需要も高まります。資材不足の影響が重なると、希望通りの時期に施工してもらえない可能性が高まります。早めに業者に声をかけ、工期と材料の確保状況を確認しておくことが安心につながります。
資材高騰が防水工事費用に与える影響
2024〜2026年にかけて、防水工事の費用は全体的に上昇しています。原料となるナフサ価格は、2026年4〜6月期に11万7,800円/kLと過去最高を記録しました(前四半期から大幅に上昇)。これを受けて、田島ルーフィングはアスファルト系防水材料類で40〜50%程度、ウレタン系防水材料類で10〜30%程度、AGCポリマー建材はウレタン関連製品で15〜30%程度の価格改定を告知し、5〜6月の納品分から実施しています。
月ごとの輸入価格は5月の12万3,732円/kLがピークで、7月は10万4,331円/kLでした。1月の確定値6万2,568円/kLと比べると約1.7倍の水準です。日々の相場を反映する国産ナフサ価格指標は、9月10日時点で9万7,783円/kLです。また、原料価格が下がっても工事価格がすぐ下がるとは限りません。値上げの撤回や値下げ改定の告知は、2026年10月1日時点で、田島ルーフィング・AGCポリマー建材・日新工業のいずれの公式サイトでも確認できていません。なお田島ルーフィングは、価格改定の告知の中で、原油価格が低下した場合は販売価格も同様に改定するとしています。原材料の変動が見積もり金額に反映されるまでには数ヶ月のタイムラグがあるとされ、「待てば安くなる」という期待は持ちにくい状況です。
※ 出典:田島ルーフィング「イラン情勢の悪化に伴う製品価格改定 及び供給に関するお願い」(第1報・第2報、2026年4月1日付)、AGCポリマー建材「ウレタン関連製品及び配送費 価格改定のお願い」(2026年4月30日付)。ナフサの輸入価格は財務省貿易統計、国産ナフサ価格指標は大景化学「ナフサ価格推移表」より。いずれも2026年9月11日確認。
こうした原料価格の高騰は防水工事だけでなく、エアコンなどの住宅設備にも広がっています。買い替えの費用相場や省エネで電気代を抑えるコツは「エアコン交換・買い替えの費用相場とタイミング|2027問題」もあわせてご覧ください。
このような状況では、複数の業者に相見積もりを取ることがより一層重要になります。業者ごとに資材の仕入れルートや在庫状況が異なるため、同じ工事内容でも価格差が大きくなりやすいです。我が家でも外装工事で複数社に相見積もりを依頼した結果、最初の見積もりから135万円以上節約することができました。資材費が高い時期こそ、一社だけで決めず比較することが重要です。
我が家は自分で複数社に声をかけて相見積もりを取り、業者間で135万円の差があることを確認できました。相見積もりの効果は身をもって実感しています。
ただ、資材の供給状況が読みにくい今は、対応できる業者を1社ずつ探して問い合わせる手間がかなり大きいのも事実です。防水専門業者にまとめて見積もり依頼できる【防水工事セレクトナビ】なら、その手間を省いて比較のスタートラインに立てます。
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実際にいくらかかるのか相場感を知りたい方は、防水工事の費用相場はいくら?屋上・ベランダ別の価格と都内RC造140万円の実例で具体的な内訳を紹介しています。
値上げ時代の自衛策|契約前に確認したい2つのこと
材料の値段が動き続ける今の時期は、見積もりや契約の「取り方」で損得が分かれます。我が家の相見積もり経験もふまえて、契約前に必ず確認してほしいのは次の2点です。
① 見積もりの有効期限
通常の時期なら見積もりの有効期限はあまり意識しませんが、今は違います。材料価格が動いているため、業者側も長期間同じ金額を保証できず、有効期限を短く設定するケースが増えています。「この金額はいつまで有効ですか?」を必ず確認し、期限内に判断できるスケジュールを組みましょう。逆に、極端に長い有効期限で安い金額を提示してくる場合は、着工時に追加請求されないかを次の②で確認してください。
② 追加費用が発生する条件(価格スライド・物価スライドの有無)
契約書や見積書に「資材価格が高騰した場合は別途協議」「価格改定により追加費用が発生する場合があります」といった一文がないか確認しましょう。この条件自体は業者が悪いわけではなく、今の情勢ではやむを得ない面もあります。大事なのは、どんな場合に・いくらまで追加になり得るのかを契約前に文章で確認しておくことです。口頭の「たぶん大丈夫ですよ」で契約するのがいちばん危険です。
この2点は、複数社の見積もりを並べて比較するときの判断軸にもなります。同じ金額でも「期限が明確で追加条件も書面にしてくれる業者」の方が、結果的に安心して任せられます。
防水材料が不足すると、私たちの工事にどう影響する?
材料不足が個人の防水工事・リフォームに与える影響は、主に次の3つです。①工期が延びる——材料の入荷待ちで着工が後ろ倒しになります。大規模修繕では「ウレタン防水材が入荷せず、足場を一度解体せざるを得ない」というケースまで起きており、足場の再設置費用が追加でかかるリスクもあります。②費用が上がる——原材料の高騰で、防水工事費は上昇しているとの報告があります。希少になるほど価格は上がりやすく、「待てば安くなる」とは限りません。③そもそも頼めない場合がある——受注を絞る・停止する業者が出ています。倒産も増えているため、契約先の見極めも以前より重要になっています。
『そもそも頼める業者をどう選べばいい?』という方は、失敗しない防水工事業者の選び方|後悔しないための5つのチェックポイントが参考になります。
今は「待つ」べき?それとも「急ぐ」べき?判断基準
一番悩むのが「材料が落ち着くまで待つか、今のうちに動くか」です。劣化の状況で判断するのがおすすめです。
急いだ方がいいのは、すでに雨漏りしている/ひび割れ・水たまり・膨れ・シミがある/前回の防水工事から12〜15年以上たっている、といったケースです。これらは放置すると雨水が建物内部に入り、鉄筋の錆びや内装の損傷につながって修繕費が一気に膨らみます。劣化が進んでいるなら、材料事情を理由に待つ判断はおすすめできません。
逆に、劣化サインがなく前回工事から年数が浅い場合は、無理に今急ぐ必要はありません。ただし「待てば安くなる」を理由にするのは根拠が薄いことは、前のセクションで触れたとおりです。
もう一つ、2026年10月1日時点で押さえておきたいのが工法による違いです。ウレタン防水を予定している場合は、使うメーカーによっては材料の受注再開の告知が確認できていないため、着工までに時間がかかる可能性があります。一方、塩ビシート防水などは供給が先に回復しています。急ぎたい事情がある場合は、「この工法でないと駄目か、代替できる工法はあるか」を業者に相談してみるのも一つの方法です。建物の状態によっては選択肢が複数あることもあります。
迷ったら、まず点検だけでも依頼して「緊急性があるか」をプロに見てもらうのが安全です。
2026年9月時点の実務的な状況も補足しておきます。資材価格は高い水準にあり、10月1日時点で、本記事で取り上げた各社の公式サイトに値下げ改定の告知は確認できていません。ただ、値上がり分がそのまま工事費に跳ね返るわけでもなく、一般的な戸建て住宅の外壁塗装では、原価ベースで1棟あたり約3万円程度という試算もあります。
品薄そのものは回復傾向にあるものの、納期は従来の1〜2日程度から1〜2週間程度に長期化しており、即納の体制には戻っていません。工期に余裕を持たせる意味では、着工までのスケジュールを前倒しで検討しておく価値はあります。
一方で、「値上がり前に急いで契約を」といった急かし方をしてくる業者には注意したいところです。価格が動いている時期だからこそ、複数社の見積もりを並べて内容と金額を比べたうえで判断すると、後悔が少なくなります。
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材料入荷までにできる雨漏りの応急処置
「工事まで待つ間に雨漏りしたら?」という不安に備え、応急処置も知っておきましょう。あくまで一時しのぎですが、被害の拡大は防げます。室内では、漏れてくる水をバケツで受け、床や家財をビニールで保護します。電気製品やコンセント周りは避けてください。屋外で安全に作業できる範囲なら、ブルーシートで雨水の侵入口を覆う、防水テープでひび割れを一時的に塞ぐ、といった方法があります。ただし屋上やベランダでの高所作業は危険なため、無理はせず業者に相談してください。応急処置はあくまでつなぎで、根本解決には防水工事が必要です。
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防水工事・リフォームを検討中の方へ
この状況の中で、防水工事やリフォームを考えている方に知っておいてほしいことをまとめます。
まず、工期に余裕を持つことです。ウレタン系の材料は、メーカーによって再開の告知が確認できていないものもあるため、「来月すぐに」は難しい可能性があります。次に、複数の業者に確認すること。材料の仕入れルートや在庫状況は業者によって異なるため、一社で「材料がない」と言われても別の業者なら確保できるケースがあります。そして、見積もりを取る段階で材料の確保状況もあわせて聞いておくこと。金額だけでなく「いつ着工できるか」まで含めて比較すると、判断しやすくなります。
焦って決める必要はありませんが、「いつかやろう」と先延ばしにするより、今から地元の業者に声をかけておくと安心です。劣化サイン(ひび割れ・水たまり・シミなど)がすでに見られる場合は、資材状況に関わらず早急に対応することをおすすめします。放置すると内部へのダメージが進み、修繕費が大幅に膨らむリスクがあります。
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まとめ
建築資材の混乱は、防水工事にも「工期」と「価格」の両面で影響を与え続けています。ただし2026年10月1日時点では、材料の種類によって状況が分かれています。アスファルト系・塩ビシート系は5〜7月に受注再開が進み、ウレタン系も田島ルーフィングとAGCポリマー建材は通常の受注に戻りました。一方、日新工業のウレタン塗膜防水材は、10月1日時点で再開の告知を待つ段階です。
価格面では、原料のナフサは4〜6月期に過去最高を記録した後、7月の輸入価格は下がりました。ただし年初と比べれば依然として高い水準にあり、値上げの撤回や値下げの告知は確認できておらず、「待てば安くなる」とは考えにくい状況です。
だからこそ、劣化サインがある方は早めに動き、契約前には見積もりの有効期限と追加費用の条件を確認してください。ウレタン防水を予定している場合は、材料の確保状況と着工可能時期も忘れずに確認しましょう。相見積もりを活用することで、資材高騰の時代でも適正価格で工事を発注できる可能性が高まります。
よくある質問(FAQ)
Q. 建築資材不足で防水工事の費用は上がっていますか?
A. はい、2025〜2026年にかけてウレタン樹脂や防水シートなどの原材料費が上昇傾向にあり、防水工事の費用に影響が出ているケースがあります。工事を検討している方は早めに複数社から見積もりを取り、価格が確定したタイミングで契約することをおすすめします。 また、2026年は見積もりの有効期限が短くなる傾向があるため、金額だけでなく「いつまで有効か」「追加費用の条件」もあわせて確認しておくと安心です。
Q. 資材不足で工事の着工が遅れることはありますか?
A. はい、ウレタン防水材や特定の防水シートは入荷待ちになるケースがあります。繁忙期(春・秋)は業者の予約も混みやすいため、希望の時期に施工してもらうには早めに業者へ相談し、工期と材料の確保を確認しておくことが大切です。
Q. 資材不足の時期でも相見積もりは取るべきですか?
A. はい、資材不足の時期こそ業者間の価格差が大きくなりやすいため、相見積もりは特に重要です。同じ工法・同じ材料でも、仕入れルートや業者の規模によって費用が数十万円以上異なることがあります。複数社に見積もりを依頼して比較することが適正価格で依頼できる最善の方法です。
Q. 資材不足でも防水工事を急いだ方がいいですか?
A. 劣化サイン(ひび割れ・雨漏り・膨れなど)がある場合は早急に対応することをおすすめします。放置すると建物内部への雨水侵入が進み、鉄筋の錆びや内装の損傷につながり修繕費が大幅に増える可能性があります。サインがなく前回工事から10年未満であれば、資材費が落ち着くタイミングを見計らう判断もできます。
Q. 資材費高騰の中で工事費を抑えるにはどうすればいいですか?
A. 最も効果的なのは複数社への相見積もりです。業者によって仕入れルートや利益率が異なるため、同じ工事でも数十万円以上の差が生まれることがあります。また、外壁塗装と防水工事を同時に依頼すると足場代を節約でき、トータルコストを抑えられます。繁忙期を避けて閑散期(冬や梅雨時期)に依頼することも、コストを抑える一つの方法です。
Q. 防水材料不足はいつまで続きますか?
A. 材料の種類によって答えが変わります。アスファルト系・塩ビシート系は2026年5〜7月にかけて受注再開が進み、供給はほぼ回復しました。一方、ウレタン防水材は2026年10月1日時点で、受注再開の告知が確認できていないメーカーがあります。ウレタン防水を予定している場合は、もう少し時間がかかると見ておいたほうが安全です。なお価格面では、原料のナフサの輸入価格は5月をピークに下がっていますが、値上げの撤回や値下げの告知は確認できていないため、「待てば安くなる」とは考えにくい状況です。
Q. なぜ防水材が不足・出荷停止しているのですか?
A. 主な原因は、原料となるナフサ(石油化学製品の基礎原料)の供給不安と価格高騰です。中東情勢による供給ひっ迫や円安が重なり、2026年4月にウレタン防水材・シート防水材・シーリング材などの製造・出荷が制限され、受注を停止するメーカーも出ました。その後5〜7月にかけて順次再開が進み、ウレタン系もAGCポリマー建材が10月1日の受注分から受注制限を解除しましたが、再開の告知が確認できていないメーカーが残っています。ウレタン防水材の原料であるイソシアネートは石油化学製品のため、ナフサ高騰の影響を特に受けやすい材料です。
Q. 材料がなくて工事できないと言われました。どうすればいい?
A. まずは点検で緊急性を確認しましょう。雨漏りや劣化サインがある場合は応急処置をしながら、複数の業者に材料の確保状況を問い合わせるのが有効です。業者によって在庫や仕入れルートが異なるため、一社で諦めず比較してみてください。また、2026年10月1日時点では材料の種類によって供給状況が異なります。ウレタン防水の材料が確保できない場合でも、建物の状態によっては別の工法を選べることがあるので、「代替できる工法はあるか」もあわせて相談してみてください。
Q. 代替材料はありますか?
A. 防水・塗装は使用する材料の種類が多く、一つが欠品しても別メーカーや別工法で対応できる場合があります。代替案を提示できるかは業者の力量によるため、ここでも複数社への相見積もりが役立ちます。
Q. 防水シートも不足しているのですか?
A. 2026年4月には塩ビシートなども出荷制限の対象でしたが、塩ビシート防水材は日新工業が6月19日付で、田島ルーフィングは7月1日付の全面再開で、新規受注の再開を告知しています。屋上やビルの陸屋根で多く使われる材料のため、RC造の大規模修繕を予定している方には影響の大きい部分でしたが、供給面ではウレタン系より先に回復しました。ただし値上げは継続しているため、価格は上がったままです。工法によって使う材料が変わるので、業者に在庫状況と価格をあわせて確認しておくと安心です。
Q. 防水屋(防水業者)に頼んでも材料がないと言われます。なぜですか?
A. 防水工事材料不足は業者の在庫や仕入れルートによって差が出ます。ある防水屋では「材料がない」と言われても、別の業者なら在庫を確保できているケースもあります。一社で諦めず、複数の防水専門業者に問い合わせて比較することをおすすめします。
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