「5月以降、新築工事が止まるかもしれない」——そんな衝撃的な情報がSNSで広まっています。建築資材の欠品・供給不足が相次いでおり、業界全体が揺れている状況です。「防水工事も影響を受けるの?」「リフォームを考えているけど大丈夫?」と不安に思っている方も多いはず。今回は、防水工事を中心に現状と今後の見通しを整理してお伝えします。
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今、建築業界で何が起きているのか|ナフサショックの影響
現場からの報告によると、現在以下のような資材が品切れ・出荷制限の状態になっています。シンナー・油性塗料(品切れ・出荷制限)、コーキング材・防水塗料、養生テープ・塩ビ管、パネル系断熱材(基礎・壁)、ルーフィング(屋根の下葺き材)、雨樋・透湿防水シートなどです。特に新築工事では、棟上げ後に防水処理ができないと雨で建物が傷んでしまうため、「防水材が揃わなければ棟上げ自体ができない」という深刻な連鎖が起きています。
この資材不足の背景には複数の要因があります。まず、円安の影響による輸入資材コストの上昇があります。防水材の原料となる石油化学製品は輸入に依存しているものが多く、円安が進むと仕入れコストが直接上がります。次に、コロナ禍後の建設需要の急回復による需給ひっ迫があります。さらに、物流コストの上昇(燃料費・人件費の高騰)も資材価格を押し上げる要因となっています。これらの複合的な影響で、2025〜2026年は建築資材全般が値上がり・供給不安定の状況が続いています。こうした原料高の引き金として近年とくに注目されているのが、いわゆる「ナフサショック」です。ナフサは塗料・コーキング材・防水材などの石油化学製品をつくる際の基礎原料で、原油価格の高騰や円安が重なるとナフサ価格が一気に跳ね上がり、防水材・塗料の値上げや供給制限に直結します。今回の建築資材不足の背景にも、このナフサショックの影響が色濃く表れていると考えられます。
防水工事は新築ほど影響を受けない?
結論から言うと、新築よりは影響が出にくいと考えられます。その理由は3つあります。第一に、防水・塗装工事は「仕上げ工事」に分類されます。使用する材料の種類が比較的多く、一つが手に入らなくても別のメーカーや工法で対応できるケースがあります。第二に、マンションのベランダ防水や屋上防水など、比較的小規模な工事が多いため、大量の資材を一気に必要とする新築現場と比べると、影響が出にくい面があります。第三に、雨漏りなど緊急性の高い補修工事は、資材不足の状況でも優先的に対応されやすいです。
ただし、油断は禁物
コーキングや防水塗料の欠品情報はすでに出ており、今後の状況次第では以下のような影響が出てくる可能性があります。工期の延長(資材入荷待ちによる施工開始の遅れ)、材料費の値上がり(希少になるほど価格が上がる)、業者によっては受注を絞る動きも考えられます。「防水工事は大丈夫」と完全に安心するのではなく、早めに動くことが重要です。
特に注意が必要なのは、繁忙期(春の3〜5月、秋の9〜11月)です。この時期は業者の予約が集中し、資材の需要も高まります。資材不足の影響が重なると、希望通りの時期に施工してもらえない可能性が高まります。早めに業者に声をかけ、工期と材料の確保状況を確認しておくことが安心につながります。
資材高騰が防水工事費用に与える影響
2024〜2026年にかけて、防水工事の費用は全体的に上昇傾向にあります。ウレタン防水材の原材料(イソシアネートなど石油化学製品)の価格上昇が直接影響しており、工事費が10〜20%程度上昇しているというケースも報告されています。また、人件費(職人の労務費)も年々上昇しており、これが工事費に転嫁される形で価格上昇につながっています。こうした原料価格の高騰は防水工事だけでなく、エアコンなどの住宅設備にも広がっています。買い替えの費用相場や省エネで電気代を抑えるコツは「エアコン交換・買い替えの費用相場とタイミング|2027問題」もあわせてご覧ください。
このような状況では、複数の業者に相見積もりを取ることがより一層重要になります。業者ごとに資材の仕入れルートや在庫状況が異なるため、同じ工事内容でも価格差が大きくなりやすいです。我が家でも外装工事で複数社に相見積もりを依頼した結果、最初の見積もりから135万円以上節約することができました。資材費が高い時期こそ、一社だけで決めず比較することが重要です。
◉防水工事は専門性が高く、業者によって工法・価格・耐久性が大きく違います。防水工事の専門業者から複数の見積もりを取って比較することで、適正価格と最適な工法が見えてきます。我が家は比較で【135万円】削減できました。⬇️
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防水工事・リフォームを検討中の方へ
この状況の中で、防水工事やリフォームを考えている方に知っておいてほしいことをまとめます。早めに業者へ相談・見積もりを取ることが重要で、資材が揃っているうちに動いておくのが賢明です。工期に余裕を持つことも必要で、「来月すぐに」は難しくなる可能性があります。また、複数業者に確認することで、資材の仕入れ状況は業者によって異なるため、比較することができます。
焦って決める必要はありませんが、「いつかやろう」と先延ばしにするより、今から地元の業者に声をかけておくと安心です。劣化サイン(ひび割れ・水たまり・シミなど)がすでに見られる場合は、資材状況に関わらず早急に対応することをおすすめします。放置すると内部へのダメージが進み、修繕費が大幅に膨らむリスクがあります。
まとめ
建築資材の不足は、防水工事にも少なからず影響を与えています。新築ほど深刻ではないものの、資材費の高騰や工期延長は今後リアルに起こりうる話です。気になった方は、ぜひ早めにお近くの業者へ確認してみてください。相見積もりを活用することで、資材高騰の時代でも適正価格で工事を発注できる可能性が高まります。
よくある質問(FAQ)
Q. 建築資材不足で防水工事の費用は上がっていますか?
A. はい、2025〜2026年にかけてウレタン樹脂や防水シートなどの原材料費が上昇傾向にあり、防水工事の費用に影響が出ているケースがあります。工事を検討している方は早めに複数社から見積もりを取り、価格が確定したタイミングで契約することをおすすめします。
Q. 資材不足で工事の着工が遅れることはありますか?
A. はい、ウレタン防水材や特定の防水シートは入荷待ちになるケースがあります。繁忙期(春・秋)は業者の予約も混みやすいため、希望の時期に施工してもらうには早めに業者へ相談し、工期と材料の確保を確認しておくことが大切です。
Q. 資材不足の時期でも相見積もりは取るべきですか?
A. はい、資材不足の時期こそ業者間の価格差が大きくなりやすいため、相見積もりは特に重要です。同じ工法・同じ材料でも、仕入れルートや業者の規模によって費用が数十万円以上異なることがあります。複数社に見積もりを依頼して比較することが適正価格で依頼できる最善の方法です。
Q. 資材不足でも防水工事を急いだ方がいいですか?
A. 劣化サイン(ひび割れ・雨漏り・膨れなど)がある場合は早急に対応することをおすすめします。放置すると建物内部への雨水侵入が進み、鉄筋の錆びや内装の損傷につながり修繕費が大幅に増える可能性があります。サインがなく前回工事から10年未満であれば、資材費が落ち着くタイミングを見計らう判断もできます。
Q. 資材費高騰の中で工事費を抑えるにはどうすればいいですか?
A. 最も効果的なのは複数社への相見積もりです。業者によって仕入れルートや利益率が異なるため、同じ工事でも数十万円以上の差が生まれることがあります。また、外壁塗装と防水工事を同時に依頼すると足場代を節約でき、トータルコストを抑えられます。繁忙期を避けて閑散期(冬や梅雨時期)に依頼することも、コストを抑える一つの方法です。
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